自分勝手な日本人

最近読んだ記事の中で心に引っかかるものがあったので,記事としてまとめておきます.

自分勝手な日本人と協調的なアメリカ人

日本の社会は(というか、世界のほとんどの社会がそうだが)、お互いがお互いを監視し、規制する濃密な人間関係が基本だ。こうしたムラ社会では、集団の意思に反する行動には厳しい制裁が待っているから、集団主義的な態度をとらざるを得なくなる。

ところが山岸の実験では、集団の利益に反して裏切りを選択しても、なんの不利益もないように仕組まれている。こうした条件の下では、日本人は集団に協力しようとは思わない(「旅の恥はかきすて」の状況だ)。

http://www.tachibana-akira.com/2011/07/2896

一旦ムラ社会から出た日本人が何故身勝手な行動を取るのか理解できずにいましたが,ここでストンと腑に落ちました.日本人は元々自分勝手で,放っておいたら社会資源を浪費してしまうほど自己中心的なのです.しかし島国であるが故に資源は有限どころか極めて少ない.

この有限な資源を独占させないためにムラ社会という相互監視体制を築く必要があったのでしょう.日本人がこれほど窮屈に感じていながら未だに克服できずにいる『空気』支配は,資源を分配するために必要な手段だったのではないか.

もともと日本人は宗教的規範の薄い民族ですから罪の意識というものが希薄です.だから監視体制がなくなる状況では自己中心的に行動する.文明国の市民とはとても言えません.日本人が文明国の仲間入りをするにはあと100年はかかるでしょう.